こんにちは。
空間工房の森山です。
賃貸住宅でよくある間取りのひとつに、玄関を開けるとすぐにダイニングスペースになっているものがあります。
ダイニングと称されるお部屋はおそらくこの様なタイプが多いのではないでしょうか。例えばこんな感じです。

この様な間取りにお住まいの方は必ずと言っていいほど「玄関から丸見えになってしまうダイニングを何とかしたい!」というお悩みを抱えています。
そこで今日は「まる見えダイニング」のレイアウトをいくつか考えてみました。
人の目は「手前にモノがあるとその奥にあるモノは気にならなくなる」という性質を持っています。
この手前にあるモノは実はどんなモノでもいいようです。
透け感のあるもの、背の低いモノ。
これらは「奥が見えてしまうのではないか」と思い、大きなもので目隠しをしてしまいがちなのですが、実はそうでもないようです。
人の視線ってとっても曖昧なのですね。
そこでこの様なレイアウトを考えました。

イ入って正面に横向きにチェストを配置します。
玄関からはチェストの側面が目に入るので、ここにデコレーションをほどこすと、他の部分は気にならなくなります。
そしてこの様なの間取りは下駄箱がないケースも多いのではないでしょうか。
この間取りの場合、玄関を入ってすぐ右側の所に下駄箱を設置する事にしました。
今回はその隣に、コートやカバンを掛けるポールハンガーを置きましたが、傘立てやトルソーを置いてもいいですね。
その裏には料理中に作業台としても使える高さの収納を置きました。
収納の後ろには得線程の高さの背板をDIYで。
食事中に宅配便が「ピンポーン」なんてときに「あっ」と目が合う!なんて事のない様にカウンターで食事をするスタイル。
それでも中は完全に見せたくないの!という方はディアウォールを使って天井から仮の壁を作るのはどうでしょうか。

ディアウォールはこんな感じ。ホームセンターで売られています。

2×4材(ツーバイフォー)を入れて使用します。
この2×4材もホームセンターで簡単に購入する事ができます。
実際に取り付けるとこんな感じです

この様に天井から床までを突っ張らせて躯体に傷を付けずに簡単に室内に柱を立てる事ができます。
これなら賃貸でも原状回復可能なDIYができますね。
ここでは2本柱を立てて、そこにベニヤを貼る想定をしました。
この様にできたダミー壁には塗るだけで黒板になるペンキや、壁紙を自由に貼る事ができます。
正面にダミーの壁を作ると少し圧迫感が出ますので、下駄箱やチェストは1つ目のパターンよりも少し小さめのものを選びました。
これらのパターンをもとに空間工房一押しのレイアウトを考えました

玄関横には下駄箱を置き、隣にはポールハンガーを設置。コートやカバンは玄関先に収納する事にしました。
下駄箱の後ろには作業台としても使える高さのチェストを2つ。
チェスト後ろには背板を付けます。
ダイニングテーブルの横にはディアウォールでダミーの壁を作りました。
この壁に棚を作成し、テーブル周りに置くものはここに収納します。
冷蔵庫横には背の高い収納を置き、収納力をアップ。
パントリーとしての機能だけでなく、タオルやその他のものも十分に収納できます。
家具は最近人気の「モロッカンインテリア」を空間工房風にアレンジ。
モロッカンインテリアには憧れるけど、あの奇抜な色はちょっと…という方にも取り入れ安い家具を選びました。

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冷蔵庫横の収納はここではカラフルなHIチェストを選びましたが、背の高いカラーBOXを並べ、背面をカラフルにDIYしてもいいですね。
カラーBOXならカーテンを付けて目隠ししてもいいかも!
テーブルやチェストは飽きのこない長く使えるものをチョイス。
チェアもフレンチ、カフェなどどんなテイストに模様替えをしても使いやすい落ち着いた色のものを選びました。
カラフルなインテリアに挑戦する場合、彩度を統一する事でまとまりやすくなり、また取り入れる際もハードルが下がります。
全体の雰囲気はこちら。

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ご紹介した家具は、全て空間工房で購入可能です。
お部屋づくりの参考になれば嬉しいです。